基本的にセラピストとしてクライアントに関わる際に役立つ情報を届けていますが、今回は自分自身の健康管理について見直す形にしようと思います。
最初に少し自分の話をしますが、自分は昔中等度の睡眠時無呼吸症候群と診断されたことがあって、気道が塞がりにくくするために扁桃腺を切除する手術をしたことがあります。
それで少し睡眠の質は改善したんですが、今でも8〜9時間くらい長めの睡眠をとらないと日中眠くなったり、集中が続きにくくなったりしてしまうんですよね。
そこで睡眠時間をしっかり確保できる仕事スタイル・生活リズム作りにはかなり注意しています。
このようにセラピストとして働くご自身にも何かしらの体の不調や特徴があって意識しないといけないことはあるでしょうし、自身の健康管理について見直すことで普段の仕事のパフォーマンスをさらに高められることもあるんじゃないでしょうか。
ゆっくり過ごせる時に改めて自身の健康管理についても見直して、満足いく仕事をするための準備に役立てていただけたらと思います。
時間管理
健康管理というと食事や運動、睡眠などいろいろなトピックがありますが、その前に時間の使い方に意識を向けてみましょう。
どんな人でも1日に使える時間は24時間で、セラピストとしてクライアントに関わる仕事を増やしていくとどうしても仕事に割く時間が多くなって余裕がなくなっていきますし、さらなるスキルアップのために勉強をしようと思うとその時間確保も必要になってきますよね。
そんな中でも時間に余裕を持てる工夫をすることで健康管理に費やす時間も増やせると思うのでまずはここから始めます。
4×4の時間感覚タイプ
時間管理を考える時に、まずは自分の特性を把握しておくことが大事です。
4×4の組み合わせで考えるフレームワークがあるので、まずはそちらを共有しますね。
- A: 容量超過 — いつも時間に追われて焦っておりキャパオーバーぎみ
- B: 禁欲家 — しっかり計画を立てて作業をこなすが人生の喜びを見失う
- C: 無気力 — 基本的なモチベーションが低くいつの間にか時間が過ぎている
- D: 浪費家 — 楽な作業ばかりを好み重要なタスクが進まない
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- E: 自信家 — 難しい作業にも果敢に挑むが時に自分を過信して失敗する
- F: 怖がり — 計画を立てるのはうまいが失敗や批判を恐れ着手を先延ばしがち
- G: 悲観主義 — 時間の見積もりが甘く作業中は不安やイライラに振り回される
- H: 楽天家 — 時間の見積もりが甘いがなんとかなると思ってしまい同じ失敗をしがち
これらの特性によって時間管理の考え方は変わってくるので、まずは自分を見つめ直してみましょう。
時間管理に重要な未来と過去のイメージ
時間について考えていくと意外と奥が深くて、カレンダーやto doリストなどいろいろな時間管理術がありますが誰もがそれで時間管理がうまくなるわけではないんですよね。
もちろん一般的な時間管理術でうまくコントロールができるようになる人もいますが、そうではない人もいるのが実際のところで、そこで意識するとよいのが上記のような特性になります。
このような特性を見直していくと明らかになってくるのが「未来のイメージ」と「過去のイメージ」。
それぞれについて自分の特性を理解して、それに応じた対応をしていくと以前より時間に余裕を持てるようになったり、目の前の仕事に集中しやすくなったりもするのでここから紹介していきます。
未来をやり直す
先ほど時間感覚タイプについて触れましたが、それぞれによって未来の予期の仕方に特徴があります。
具体的には4タイプで予期が薄い、濃い、多い、少ないという感じ。

例えば予期が濃くて・多い人は将来にやることを想像しすぎてキャパオーバーになりがち、予期が薄くて・少ない人はその場で行き当たりばったりな行動をしがち、というような感じ。
過去を書きかえる
もうひとつ過去の捉え方にも特徴があって、想起が正しい、誤り、肯定的、否定的という4タイプだと考えられています。

こちらもそれぞれのタイプによって過信して失敗しがちだったり、逆に過去のトラウマに引っ張られて自信がなかったり、いろいろな特性によって時間の使い方も変わってきます。
余白の時間を作れるようにする
上記のようなタイプについて見直すと、普段未来のために準備をしすぎて時間の余裕がなかったり、逆にあまり準備をせずに楽観的に過ごすことで失敗してその対応に追われてしまったり、人によって時間の余裕の作り方は違ってきます。
また例え余白の時間ができたとしてもその中でまた未来の準備をしすぎたり、過去の失敗を思い返して不安になったり、せっかく時間ができたとしても有意義な時間が過ごせないこともあるでしょう。
自分が健康に過ごすためには時間の使い方はけっこう大事なのでこれを機に考え直してみましょう。
人間関係
時間の使い方と合わせて重要なのがやはり人間関係。
セラピストはクライアントや同業者など普段から人と会う機会が多いと思いますし、全ての人に密に対応していると余裕がなくなってしまうのはよくあることだと思います。
人間関係における正解というものはなかなか示すのが難しいですが、知っておくと役立つ考え方はいくつかあるので紹介しておきますね。
自己犠牲をしすぎない(ギバー・テイカー)
セラピストは人のためになることをしたいという人が多いと思うので、たくさん勉強をして、たくさん行動もすると思いますが逆に相手のためのことを思いすぎて疲弊しすぎてしまうこともあると思うんですよね。
そこで知っておいてもらえると良いと思うのがギバー・テイカーという考え方。
基本的にセラピストはギバーと呼ばれる与える側に立つことが多くて、テイカーのような相手から搾取するような行動をすることは少ないんじゃないかと思います。
一般的にはやはり人に与えられる立場に立つ方が感謝もされるし良いと思われがちですが、この与え方もけっこう大事なんですよね。
ここで本書で示されている4つのカテゴリーを紹介してみます。
トップギバー・マッチャー・テイカー・ボトムギバー

新しく出てきた言葉としてマッチャーはギブ&テイクどちらの特性を持っているような人で実際にはこのあたりの考え方の人が多くいる感じ。
そして興味深いのは与える側のギバーにおいてトップギバー・ボトムギバーという2つの種類があってその間に大きな違いがあるということ。
トップギバーはうまく人に与えることによって自分にもリターンがあって豊かになる人で、ボトムギバーは人に与えるんだけどそれは搾取されているような感じで自己犠牲が強く自分は余裕がなくなって疲弊してしまう感じ。
「与える人を選ぶ」と言うとなんか少し言い方がきついかもしれませんが、セラピストとして長く活動していく上ではやはり自分の専門性をしっかり評価してくれて、それに対するリターンとしての報酬を支払ってくれる人に価値提供をすることは大事ですよね。
それはサービスを提供してすぐ対価を支払ってくれるというだけでなく、口コミで紹介をしてくれたり、何か別の形でもリターンを得られれば仕事をする側としてはありがたい。
またもっと身近な家族や友人などリターンを求めずに、一緒に過ごすことで安心感があったり、ただ相手のためになることを与えたい、といったこともあるので仕事以外の人間関係でも大切にすべき人はいるでしょう。
このように人のためになる活動を考えるセラピストだからこそしっかり考えないと自己犠牲が強くなりがちだと思うので、本当に相手のためにもなって自分のためにもなる人間関係を作っていけると良いですね。
人の目をどこまで気にするか
このように自分がどんな人と関わるべきか考えていくと、やはりいろいろな人の声が気になってしまうこともあるでしょう。
またどんなに自分が人のためになることを考えて実行したとしても、相手からうまく受け入れられなかったり、何か失敗をしてしまうこともあると思います。
そんな時の捉え方についても改めて考えておくと良いでしょうね。
人間関係については仏教的な考え方を学ぶのも整理がしやすいのでおすすめです。
まず人間関係における捉え方は人それぞれなので、自分の感情に敏感になることは大事です。
ひとまずここ1年の間を思い返して「こんな場面では心が苦しい感じがした」「実際に心拍数が上がるようなドキドキした感覚があった」「仕事が終わって帰宅してもずっとそのことについて考えて苦しかった」など、思い返してみると良いでしょう。
適度なストレスでうまく対処することで自分のスキルが高まったり、生活・仕事においてもメリットがあるのであれば乗り越えていける努力も大事ですが、自分のメンタルが悪化して何か症状が出てきたり、普段の活動に支障が出てくるようなことがあれば何かしらの対処が必要だと思います。
人間関係におけるトラブルが起こるのは基本的に内的要因か外的要因のどちらか。
内的要因としては例えば自分の体調がすぐれない時に何かトラブルが起こるといつもよりネガティブに捉えたりくよくよ考えすぎてしまうような感じで、外的要因としては仕事・生活などの環境の変化があった時にそれによって自分に対する影響が出てしまうような感じ。
またそれぞれにおいて意識しておくと良いのが、トラブルが起きた原因は自分の行動で変えられるのか、変えられないのかというポイント。
自分が疲れている時などは自分の行動ではどうしようもできなかった部分に意識をしすぎてストレスに感じてしまうこともあるかもしれませんが、どうしようもできなかった部分はあえて意識から外して周りの人の協力なども得ながら解決し、自分がやるべきこと・行動すれば変化させられることに意識を向け続けることがおすすめです。
このような考え方も仏教的には「一切皆苦」「因果・縁起」「唯識」という概念で表現されていたりもするので、興味があれば調べてみてもらえたらと思います。
人間関係についてはなかなかシンプルにまとめるのが難しいですが、今回共有したトピックでも参考になりそうなものがあれば普段の活動に取り入れてみてください。
自分が最高のパフォーマンスを発揮できるライフスタイル
最後になりましたが、食事・運動・睡眠などの生活スタイルに関しては本当に人それぞれなので自分が最高のパフォーマンスを発揮できる条件については自己理解を深めておけると良いと思います。
人によって朝型・夜型、食事は2食・3食、運動量、睡眠時間・環境など、理想のスタイルは異なると思います。
過去の経験的にも理想の生活スタイルはある程度イメージできているかもしれませんが、自由に過ごせる時間に改めて自分で実験してみるのもおすすめです。
年齢によっても理想の形は変わってくることもありますし、定期的にチェックしてみると良いでしょうね。
スキルアップしつつ仕事のパフォーマンスを高めて、理想の仕事・生活を追求していってください。